樂しい日記 2015年5月15日

2015 年 5 月 15 日 (金)

仕事の仕方

ずつと長い間、プログラマの仕事をしてきた。だから、ある程度まとまつた時間、誰からも (また、何からも) 割り込まれることなく、一つのことに集中できる環境の中で仕事をするのが好きだつた。

誰だつけ、效率的な仕事をするためには、鎔鑛爐のやうに、十分に熱くなつた状態をある程度長い間維持しなければならない、といふ事を言つてゐたのは。豫期しない割込みで仕事を中断して、せつかく熱くなつた爐を冷ますのはもつたいない、といふ譯だ。

ところが、今の職場では、それとは全く異なる仕事の仕方をしてゐる。基本的に、細切れの仕事を數多くこなさなければならない。そして、大半は、その仕事を (たいてい突然に) 依頼してきた人間なり、逆にこちらからその仕事について何かを依頼すべき人間なり、よく言はれているところの「ほうれんそう」の相手を伴ふ仕事だ。

最初の頃は、仕事の仕方がずいぶん下手だつたと、今は思ふ。逆に言ふと、このごろは、この手の仕事を上手にこなす方法が何となく身についてきた、、、やうに思ふ。若い頃からかういふ仕事をしてゐる人から見れば、まだまだ未熟かもしれないが、自分で判斷する限りでは、今の仕事がちよつと樂しくなつてきたので、ある程度は仕事の技術が良くなつたのだと思つてゐる。

手早く仕事をすること
  • 現在 (短期) のスタック (またはキュー) を淺く保たなければならない。
  • 案件を自分の所に溜めずに、なるべく早く處理して、相手に返すなり、次の人に渡すなりする。
  • 僕の所から出て行つた案件は、向うから返つてくるまでは、忘れても良い。忘れるべきである。
  • ただし、完全に終るのを確認しなければならない案件は、特に相手の信頼性が低い場合、追跡用の長期キューに記録して、ときどき目を通して思ひ出さなければならない。

僕の短期スタックは、A4 の裏紙を半分に切つてクリップで挟んだメモ用紙だ。これを常に携行してゐる。次から次へと降りかかつてくる案件は、まず、このメモ用紙に記録する。一案件一枚。處理が濟んだら、抜き取つて、ゴミ箱に捨てる。

もう一つの短期スタックはメールの受信箱だ。特に、外部の人との交渉や、内容を記録しておきたい事柄は、電話による會話で濟んでゐる案件でも、メールに書いて相手に送る。信頼性の高い相手なら、必要なときに必要な事をこちらに返してくれるので、「忘れる」ためにも都合がよい。

便利なので G-Mail を使つてゐる。 ここでも、受信箱にメールを溜めないのがコツだ。讀んで、なるべく早く案件を處理して、あるいは、相手に投げ返して、アーカイブして受信箱から追ひ出す。

メールをアーカイブするときに意識的な整理はしない。必要になつたときには檢索すれば良い。自動的に付けられるタグが付いてゐればそれで良いし、付いてゐなくても、ひどく困ることはない。

最後のスタックは、デスクトップ上の付箋だ。これは、中長期用。 これも、あまり數が增えないうちに、ときどき大掃除をする。あまり長い間にわたつて付箋として殘つてゐる案件は、そもそも、出來ない仕事か、する必要が無い仕事かのどちらかだ。まあ、たいていは、その兩方だな。

機嫌良く仕事をすること

いつも上機嫌で仕事をすること。理由もなく澁らずに快く引き受けること。相手や周圍の人間に對して怒らないこと。出來るだけ相手を喜ばせる仕事の仕方をすること。

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