考えても解決しないことは考えない

「神に向かって文句を言わない」ということは、もし「神」という言葉を使わずに言うなら、多分、「考えても解決しないことは考えない」ということになるのだろう。

この世界には、努力して考えれば解決策が見つかる問題と、どんなに考えてもどうにもならない問題がある。考えてどうにかなる問題は、大いに考えて解決策を見出し、それに従って行動すればよい。しかし、考えてもどうにもならない問題は、「考えない」というのが唯一の正しい解決策なのだ。自分の力が及ぶ範囲とそうでない範囲とを区別して、力が及ぶ範囲についてのみ力を注ぐのが正しい処世の知恵だ。

これ自体は健全な正しい知恵だと思うのだ。

どうやって考えずに済ますか

しかし、考えても解決しないことは考えない、というのは、そんなに簡単に出来ることだろうか。

そうではないだろう。

考えても解決しないことは、考えなければ解決するのか、というと、それはやっぱり解決しないのである。現実的な不都合をもたらす問題は、依然としてそこに存在しつづける。そして、その問題を引き受けさせられるのは、誰でもない、自分なのである。何らかの形でどうしようもない問題を解決する手段が無ければ、人は身動きできないのではないか。

そこに、「神」とか「仏」とか、または「運命」と言ってもいいのだが、超越者(絶対者)の物語がどうしても必要になるのだと思う。

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Challenged から始めて、「もとはじまりの話」に辿り着くまで、ひとつづつ順を追って書き進もうと思っていたのですが、書けなくなりました。煮詰まっています。考えがまとまっていないと言うか、態度が決まっていないのかも知れません。一旦、あきらめます。ごめんなさい。

2000年12月

最終更新日 : 2011-01-19