樂しい日記 2006年1月

2006 年 1 月 1 日 () 元日

のどかな元日

五靈神社 2006年1月1日 午前6時48分

初詣から歸つてきて、午前三時過ぎに寢た。

六時半ごろに起きて、五靈神社に參り、供物を供へ、火を焚いて參拜者を待つ。

最初の參拜者は、七時半頃、寺當番のひとしくんとまつもとさんだつた。寺當番は神光寺で參拜者を迎へる用意をするために、ほかの人達よりも早めにお宮さんへの初詣をすまさなければならないのである。


五靈神社 2006年1月1日 午前8時04分

八時頃から續々と村の人達が參拜にやつて來る。參拜を終へた人達に、焚火の囘りで御神酒と肴をふるまふ。

氏神への初詣を濟ませた人達は、焚火の囘りでしばらくうだうだと語つた後、廣峯神社に參り、そして神光寺への初詣に向かふ。ただし、廣峯さんへの參拜は省略する人もゐる。


神光寺 2006年1月1日 午前9時41分

九時半頃、お宮さんの後片附けを終へて、お寺に行く。

神光寺の境内には30cmぐらゐの雪が積つてゐた。お寺の當番も雪除けに苦勞したと思ふ。

十時前に解散する。これにて岩座神の元旦の行事は終了である。

すぐに教會へ初詣に參る。元旦祭は七時からなので、ほとんどみんな歸つた後だつたが、何人かはまだ殘つてゐてくれた。しばらくの間、歡談する。

岩座神に歸つて、殘りの半日をごろごろと過ごす。

橿原の叔父が訪問してくれた。

2006 年 1 月 2 日 (月) 振替休日

のどかな休日

十時頃、かみさんと子供たちが岩座神にやつて來た。みさちやんも一緒。

子供たちは大晦日に糀屋へ除夜の鐘を突きに行つたさうだ。

元日の牧野は、うちの子達、坂本の子達、みさちやん、おまけに隣のまいちやんまで加はつて、總勢八人の子供がゐたさうだ。

といふ譯で、いつものやうに、ごろ寢の正月二日である。

2006 年 1 月 3 日 (火)

寢正月

一日、うつらうつらとホーム炬燵で寢てゐた。

夜、まさみちやん(誰)の家に御詠歌を詠ひに行く。

ごによごによと『岩座神レポート』の記事を書く。

2006 年 1 月 4 日 (水)

くにのべ

もうさん(誰)を誘つて、くにのべ(どこ)の正月大祭に參拜する。おつとめの鳴物や地方を勤めさせて貰ひ、大いに喜んでもらつた。いつものやうに鷄肉の鋤燒きを御馳走になる。

歸りに「へその湯」(何)に入る。二時間ほど休憩室で眠つた。

久しぶりに牧野に歸る。

2006 年 1 月 5 日 (木)

體重 80.2 kg 體脂肪率 27.4 %

仕事始め

いやいやながらも出勤する。

小さな難問が一つと大きな難問が一つ、年を越してゐる。小さな方(何)は何とかなると思ふ。しかし、大きな方(何)は、全面的に當てにしてゐたエム氏(誰)が拔けてしまふ事になつて、どうしたものか、さつぱり判らない。

2006 年 1 月 6 日 (金)

仕事のメモ

まづは小さい方(何)を片附けて了はう、といふことで、こねこねとコーディングをする。

夕方近くから、大きい方(何)についての打合せをする。

スキー

子供たちは、かみさんとをばちやんに連れられて、スキーに行つた。

樂しさうなメールが仕事中に入つてくる。

2006 年 1 月 7 日 ()

體重 80.4 kg 體脂肪率 26.4 %

おせち

おせち - 多田の伯父夫婦

天理教教會本部の「おせち(お節會)」に參る。

この前おせちに參つたのは2001年の同じ日だつたから、ちやうど五年ぶりだ。

今囘は、多田の伯父夫婦と長井の叔父夫婦が一緒に參つてくれた。

往路の道中、加美區は昨夜からの雪が積つて道路も眞つ白だつたが、中區の中心部あたりから南はほとんど雪は積つてゐなかつた。中國道も無問題。


おせち - 長井の叔父夫婦

時折雪が降る天候だつたが、ひどく寒いといふことはなかつた。

土曜日のためか、多數の人出で賑つてゐた。

かはらけで御神酒を頂戴した後、澄しの出し汁に燒いた餅と水菜を入れただけの簡單な雜煮をいただく。いつものやうに、これがなかなか美味しい。特別なレシピがあるとは思へないのだが、叮嚀に出しを取つて、しかも大量に作るのが良いのかな。場内放送で「出し汁を水筒などに入れてお持ち歸りなるのはご遠慮ください」と言つてゐた。

五年前は、歸り道の中國道が雪で通行止になつて大變だつたが、そんな事もなく、社のパーキング・エリアでは旨い饂飩も食べて、夕方に無事に歸着した。


スキー組も晝頃には歸宅してゐた。こちらも大滿足の樣子であつた。

2006 年 1 月 8 日 ()

のどかな休日

かみさんの仕事の手傳ひをする。

子供たちの宿題のレビューをする。ん? 「計畫」とか「豫定」とかは、今頃から書くのでは遲いんぢやないの? まあ、良いか、僕も小學生の時はさうだつたし。

今でも設計書が後から出て來るつて? いや、コーディングこそが設計だ、といふ話に贊成してゐる僕としては、それはそれで良いのであります。

夜、はたなかさんの家の宅祭に參る。正月休みを如何に過したかを、みんなで代る代る詳細に述べ合つたのが面白かつた。

2006 年 1 月 9 日 (月) 成人の日

體重 80.8 kg 體脂肪率 26.8 %

のどかな最後の休日

子供たち(およびかみさん)にとつては、今日が長かつた冬休みの最後の日だ。かみさんが子供たちを急かして、學校へ行く準備をさせてゐた。

僕は、一日中、ごろごろとして身體を休めた。

夜、久しぶりに、Bob Dylan の歌詞を飜譯した。Born in Time / Bob Dylan

2006 年 1 月 10 日 (火)

仕事のメモ

大きい方の頭通の種は、結局、けい氏のグループが持つて行つてくれる事になつた。引受けざるを得ないと覺悟してゐたので、ちよつと拍子拔けではあるが、やつぱり、嬉しい氣持ちの方が大きい。それ、大變だよ、苦勞すると思ふよ。

といふ次第で、えぬ君を引連れて、小さい方をこねこねと作る。

月例祭

夜、岩座神で月例祭。

全員が揃つたので、いつもの倍ぐらゐの人數になつた。

2006 年 1 月 11 日 (水)

體重 80.2 kg 體脂肪率 27.1 %

仕事のメモ

昨日に引續いて、小さい方のコーディングをこねこねとやつてゐる。

「配列へのポインタ」と「ポインタの配列」の違ひといふのは、初歩の初歩だつた筈だが、うはは(謎)。

配列へのポインタ

int (*foo)[10];

foo = pointer to array[10] of int

foo は int の 配列(要素数10) への ポインタ

ポインタの配列

int *foo[10];

foo = array[10] of pointer to int

foo は int への ポインタ の 配列(要素数10)

Cの宣言を解釈するには、以下の手順に従う。

  1. まず、識別子(変数名)に着目する。
  2. 識別子に近い方から、優先順位に従って派生型(ポインタ・配列・関数)を解釈する。優先順位は以下のようになっている。
    1. 宣言の一部をグループ化するための括弧
    2. 配列を意味する [], 関数を意味する()
    3. ポインタを意味する *
  3. 派生型を解釈したら、それを "of" または "to" または "returning" で連結する。
  4. 最後に、型指定子を追加する。
  5. 英語の苦手な人は、順序を逆にし、日本語で解釈する。

配列とポインタの完全制覇 から

といふ事である。

2006 年 1 月 12 日 (木)

體重 80.0 kg 體脂肪率 26.3 %

仕事のメモ

昨日の續き。

えぬ君はソースを編輯するときに、マウスのドラッグで行を選擇し、右クリック・メニューでコピー・アンド・ペーストをする。僕は、と言ふと、それがプログラマとしては普通だと思ふのだが、Shiftキーを押しながらカーソルを移動させて行を選擇し、Ctrl+X、Ctrl+C、Ctrl+V を使つてコピー・アンド・ペーストをする。キーボードを使ふ方が斷然に效率が良い筈である。えぬ君の目の前で實演して見せてやつてゐるのだが、やり方を變へようとしないので、折を見て、あからさまに意見してみようと思つてゐる。

2006 年 1 月 13 日 (金)

體重 80.2 kg 體脂肪率 25.7 %

仕事のメモ

今日までに小さい方を片附けて了ひたかつたのだが、まだ、こねこねとコーディングをしてゐる。

大きい方だが、けい氏の志氣が低いので心配だといふ話を聞いた。こつちに舞戻つて來る可能性もあるかな。

2006 年 1 月 14 日 ()

體重 80.0 kg 體脂肪率 23.6 %

プール

午後、子供たちとプールに行く。

今日は昇級檢定の日だ。

ゆうすけの課題は、クロールで25mを泳ぐ、といふものだつた。一囘目、22m附近で惜しくも沈沒したのだが、再度の挑戰で25mを泳ぎ切り、無事に進級を果した。

ゆうすけより一級遲れてゐたけいさくは、クロールで13mを泳ぐ、といふ課題だつた。けいさくはこれを難なくクリアした後、イッチョやつてみろ、といふ事で、クロール25mの試驗を受けさせてもらつたのだが、何と、これも一囘でクリアしてしまつた。つまり、二階級特進でゆうすけに竝んだ譯だ。

二人とも、さほど身體能力が優れてゐる譯ではない。特に、(僕に似て)おそろしく身體が固いから、オリンピックに出るやうな運動選手には間違つてもなれつこない。それなりに身體を鍛へてくれれば、それで十分だと思つてゐる。しかし、今囘は、檢定の合格を二人と一緒に素直に喜ばせてもらつた。

2006 年 1 月 15 日 ()

體重 80.3 kg 體脂肪率 27.0 %

初總會

岩座神の初總會。書記を仰せつかる。

今年は役員改選の年だ。

選擧については、結果をめぐつて擦つた揉んだした年も過去に多くあつた。典型的なパターンは、區長に選出された人が就任を固辭する、といふものである。當選者が「わしには區長なんぞ出來ん。頼むから堪へてくれ」とか、「何で俺を區長にするんや。おまへら酷いやないか。談合したな」とか言出すと、事と次第によつては、収拾が附かなくなる場合もある。

それも當然と言へば當然で、岩座神の區長はなかなかの激務だから、自ら進んで引受けようといふ人などゐないのである。自分自身の個人的な仕事や生活をかなりの程度まで犧牲にしなければ、區長の仕事は務まらないやうに見える。

今年は、と言ふと、非常にスムーズに進行して、無事に終了した。

數年前に「會計を務めた人が自動的に次期の區長になる」といふ取決めが出來た。この方式によつてトラブルが減つたといふ面があるやうに思ふ。

2006 年 1 月 16 日 (月)

體重 79.7 kg 體脂肪率 26.3 %

病院

午前中、病院へ行つて、診療を受ける。

先日來、血壓が高いのが氣になつてゐたのである。氣の迷ひかとも思つたりしたが、やつぱり、高い。覺悟はしてゐたが、さうですか、僕も立派な中高年の仲間入りですな。

仕事のメモ

午後から出社して仕事をする。先週の續き。

2006 年 1 月 17 日 (火)

體重 78.7 kg 體脂肪率 27.9 %

仕事のメモ

こねこねと作つてきた小さい方がほぼ完成した。あと一日ぐらゐ時間を掛けてサンプル・プログラムを作つてやれば、引渡すことが出來るだらう。

夕方、策戰會議。

2006 年 1 月 18 日 (水)

體重 79.2 kg 體脂肪率 29.2 %

仕事のメモ

うーむ、今日一日で終らなかつた。

ところで、某所にメールでライブラリの修正を依頼したところ、

printf( "size of int = %d\n", sizeof(int) );

printf( "size of long = %d\n", sizeof(long) );

...

實行結果

size of int = 4

size of long = 4

といふサンプル・プログラムを示して、"int と書くか long と書くかは表現上の相違に過ぎないので問題ありません" といふやうな返信を貰つた。いや、その、あのね、この歳になつてさういふ初歩的な(しかも間違つた)レクチャーを受けるとは思はなかつた。

同じ整數であらうが、Windows 環境下でサイズが同じであらうが、あなた(誰)のコンパイラは "int" と "long" を別の型として扱つてゐる。だから、ライブラリがリンク・エラーを出す。

「何か間違つたかな」とは氣附いてくれたやうだつたので、突つ込みの再返信はせずに待つてゐた。さうしたら、案の定、"int" を "long" と書直して再コンパイルしたライブラリを送つてきた。

僕はと言ふと、今頃になつて、

printf( "size of int = %d\n", sizeof(int) );

printf( "size of float = %d\n", sizeof(float) );

...

實行結果

size of int = 4

size of float = 4

といふ嫌味なサンプル・プログラムを思ひついたのだが、すでに時期を逸したか。

2006 年 1 月 19 日 (木)

體重 79.0 kg 體脂肪率 29.2 %

仕事のメモ

小さい方だが、どうにか完了に漕ぎ着けた。やれやれ。

ところで、大きい方は、と言ふと、けい氏ではなく、おう氏がやることになつたさうだ。その方が良いと思ふ。

2006 年 1 月 20 日 (金)

體重 79.3 kg 體脂肪率 29.2 %

月例祭

教會の月例祭なので、いつものやうに有給休暇を取つて會社を休んだ。

午前中は家で少し仕事をする。VB.NET でこねこねするのも惡くはないと思ふやうになつた。

午後、教會へ行き、夜まで教會で過す。

2006 年 1 月 21 日 ()

體重 79.3 kg 體脂肪率 27.2 %

仕事のメモ

土曜日だが、出勤日である。

小さいのが終つて、大きいのがおう氏に行つたので、手頃な中ぐらゐのが手許に殘つてゐる。一人でやれば氣樂なのだが、えぬ君と二人三脚でやらなければならない。さあて、何から手を着けようか、何から教へて行かうか、といふ所だ。

今日は、まだ新しいことをしない。小さいやつに最後の手を入れる。土曜日だしね。

2006 年 1 月 22 日 ()

體重 79.1 kg 體脂肪率 28.2 %

蕎麥打ち大會

岩座神で蕎麥打ち大會。

別の所(岩座神の繪日記 2006-01-22)に書いたので、詳細は割愛。そつちを讀んでください。

夜、二十三夜(何)のお詣り。本當は明日の夜なのだが、まあ、(以下略)。

2006 年 1 月 23 日 (月)

體重 78.5 kg 體脂肪率 27.6 %

仕事のメモ

朝方は少し雪が殘つてゐた。寒い。風邪を引いてゐる人が多いな。

大きい方のやつの資料をおう氏と讀み合せする。どうですか? だんだん判つてくると、譯の分らなさがひしひしと傳はつて來るでせう。何か、變なんだよね、これ。

えぬ君には、別のやつの資料を渡して時間を潰してもらふ。

不意に、ユーザーのえふ氏から、「變なんだけど」といふ割込みの電話がかかつてくる。もう二年以上前に納めたやつだから、瑕疵擔保期間は過ぎてゐるのだが、まあ、そんな事を言つて濟ませる譯にも行かない。調べてみると、うむ、確かに變である。うんうん唸つて直す。

おつと、小さい方のクライアント(と言つても身内だが)からも「變なんですけど」と言つて來た。おお、確かにバグである。ちよいちよいと修正して返す。

歸る前に、再び、おう氏と疑問點を確認しあふ。なあ、やつぱりをかしいよな、といふ事でお互ひに納得する。

2006 年 1 月 24 日 (火)

體重 79.3 kg 體脂肪率 25.5 %

名古屋方面

朝の六時に會社に集合して、五人といふ大人數で名古屋方面へ出張する。行先が二箇所あるので、車二臺に分乘していく。

九時半ごろに、第一の目的地に到着し、みつちりと打合せを行ふ。

晝食は櫃まむし。欲張つてレギュラー・サイズを頼んだが、小さい方で十分だつた。

午後も、引き續いて打合せをする。

三時半頃、二人を殘して中座し、三人で第二の目的地に向ふ。こつちは、ちよつとした商談とデモ。非常に好評であつた。

歸り道、合流して夕食を攝る。カツ・カレー。晝食も含めて、今日は食ひ過ぎだ。

十時過ぎに歸宅。

2006 年 1 月 25 日 (水)

體重 79.3 kg 體脂肪率 28.5 %

仕事のメモ

昨日の疲れが殘つてゐて、しんどい。

えぬ君に課題を出しておく。

中ぐらゐのやつに手を着けようと思ふのだが、さて、何から始めようか。

夕方、えふ氏と面談。

2006 年 1 月 26 日 (木)

體重 78.5 kg 體脂肪率 29.1 %

仕事のメモ

えぬ君の樣子を時折見ては手直しを入れながら、大きいやつと中ぐらゐのやつについて、そして兩者のインターフェイスについて、概略のイメージを固めていく。んが、結構な分量であります。

2006 年 1 月 27 日 (金)

體重 78.8 kg 體脂肪率 27.6 %

仕事のメモ

昨日の續きで同じやうな事をやつてゐる。

夕方、仕事が終つてから、會社の(ほぼ)全員で、えむ氏の壯行會。

2006 年 1 月 28 日 ()

體重 79.2 kg 體脂肪率 28.1 %

先祖を祀るといふ事について

多田の伯父の家で、改式の祭事が行はれた。

「改式」といふのは、平たく言ふと、先祖の祀り方を佛式から神式(天理教式)に變更することだ。佛壇と位牌をやめて、祖靈(みたま)のお社を置く。

先祖を祀ることは、本來、天理教とは關係がない、と僕は思ふ。實は佛教にしてもさうで、現在の葬式佛教といふか先祖崇拜佛教は、本來の佛教とは別のものだと思ふ。

しかし、日本人は先祖を祀らないと氣が濟まないのである。日本では、すべての宗教は、年月を經るに從つて先祖崇拜教の一流派になつて行く。さうでなければ、ある程度以上の信者數を維持するのは難しい。そして、ついでに言ふと、すべての宗教團體は年月を經るに從つて(と言ふか、むしろ、あつと言ふ間に、と言ふ方が正しいかも知れない)、天皇制を摸倣し始める。さうでなければ、開祖が他界すると同時に求心力を失つて雲散霧消する。

それぞれの宗教の開祖には、この世界を切裂いてもう一つの世界を見せるだけの天與の力があつた。いや、單に非常なるペテンの才能に過ぎない、といふ人もゐるかも知れない。まあ、さうだとしても、信者にとつてみれば、教祖が別の世界を見せてくれたことに違ひは無いだらう。

その教祖が他界した後に信者を繋ぎとめるものは何か。もう一つの世界への扉を閉ざさずにおくには、どうすれば良いか。

もつとも重要な、不可缺の手段は「言葉」である。天與の力(カリスマ)に滿ちた言葉さへ遺されてゐるなら、それで十分だとも言へる。ほら、聖書だつて言つてゐるでせう「言葉は神であつた」と。單なる言葉だと馬鹿にしてはいけない。

そして、カリスマの後繼者、「言葉」の傳達者、使徒が必要だ。

ところが、カリスマといふ本來的に不安定なものを連續的に繼承することは非常に難しい。そこに、象徴的なカリスマの繼承メカニズムとして、擬似天皇制が登場する譯だ。

天理教の教祖は、生前に、二人の後繼者を立てた。一人は「本席」、もう一人は「眞柱」。教祖が記したみかぐらうたに「一に大工の伺ひに何かの事も任せおく」とあるやうに、「本席」は神の言葉を取次ぐ權能を持つ者として教祖自らが弟子の中から指名したカリスマの繼承者であつた。もう一方の「眞柱」は、これも教祖自らが身内の中から選んで立てた教團の中心としての象徴的な大黒柱である。現在、「本席」といふ地位はすでに無い。「眞柱」はある。そして、教祖のカリスマは「眞柱」によつて象徴的に繼承されている。

象徴的なカリスマだからと言つて、馬鹿にしてはいけない。不信の者や半信半疑の者をひつくり返す本物のカリスマと同じ力を期待してはいけない。けれども、謙虚な者、信じる者に對しては、そこに「言葉」が生きたものとしてある限り、象徴的なカリスマは本物のカリスマと同樣に機能する。また、高慢ちきな者が救はれ難いといふ點では、相手が本物のカリスマでも象徴的なカリスマでも、あまり違ひはない。

一方で、「言葉」自體の力が弱まつてくると、もう一つの世界への橋渡しをしてくれる者として、親しかつた死者の重要性が相對的に高くなる。それは教祖が見せたかつたもう一つの世界とは違ふものかもしれない。しかし、この世界ではない別の世界であることには相違ないので、全くの見當違ひといふ譯ではない。

先祖崇拜だからと言つて、馬鹿にしてはいけない。先祖崇拜を馬鹿にする人は、自分がそれに代る何を持つてゐるのか、一度考へてみた方がよい。もし何も無いなら、この世界しか見ていないことの危ふさに氣が附かなければならない。

2006 年 1 月 29 日 ()

忌明法要

まさみちやんの家で忌明(きあけ)法要が行はれる。株内(かぶうち)なので招かれた。

別の所(岩座神の繪日記 2006-01-29)に、ちよつとだけ書いておく。

2006 年 1 月 30 日 (月)

體重 79.5 kg 體脂肪率 25.8 %

メモ

昨日の御馳走攻めで少し太つたらしい。

午前中、病院で診察を受ける。特に問題は無いらしい。同じ藥を同じ分量だけ處方して貰つた。

仕事のメモ

三人で問題を再檢討する。

2006 年 1 月 31 日 (火)

體重 79.1 kg 體脂肪率 29.1 %

仕事のメモ

調べ物をする。

マンセル色票の表示値と CIE XYZ の値の關係つてやつは、テーブルのデータから補間または補外するしか方法が無い、といふことですか。うーむ。

RGB と CIE XYZ の關係は、RGB それぞれの純色の色度と基準白色の色度が決れば、變換式が決る譯だな。座標變換か。行列つてのはどうも苦手なのだが、エクセルでやつてみたら、ほう、書いてある通りの數式が導き出せるではありませんか。面白いな。RGB は機器に依存するので、本當は、機器ごとに變換式を作成しなければならないのだが、まあ、sRGB であると假定してやれば、固定の變換式でも間に合ふか。

メモ・リンク

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